曼珠沙華 [生命(いのち)]
一昨年、母が死んだ。
今年、父が死んだ。
主のいなくなった家の前に二輪の彼岸花が咲いた。
去年まで茂木の城山で溢れんばかりの彼岸花を観ていたのに・・・
通りすがりの北茨城の道々には群れて咲き誇っていたのに・・・
東京で見ると何故に感傷を誘うのだろうか?
今日、横光利一に四人称を教わった。
自分、貴方、あなた方、そして、
自分を客観的に見る俺・・・。
二つの自分の処理が小説の良し悪しを決める。
読者に参加を求めながら小説を書いたのは、
横光と筒井康隆の二人だけらしい・・・
二つの自分を更に客観的に見る眼を求めるなんて・・・
貪欲すぎるよ。
2006-10-04 23:17
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0